小児歯科について

れいかデンタルクリニックの小児歯科治療

• まずはお子さんに当院に慣れてもらえるような環境作りをしています。
• 大学病院から来ている小児歯科専門の先生もいます。ご希望の方はご相談ください。
• 女性医師も在籍しております。

小児歯科でよくみられる相談・症状

このようなお悩みや症状がありましたらぜひご相談ください。

• 子どもが歯科を嫌がり、むし歯が悪化しないか心配
• 近所の歯医者さんに行ったけど、大泣きして診察ができなかった
• はじめて歯が生えてきたけれど、どうやってケアすればよいかわからない
• 子どもをむし歯にしたくない
• むし歯になりやすい
• 歯が欠けた・抜けた
• 歯が生えない、ずれたところから生えた
• 歯並びが悪い
• 歯の数が少ない気がする

乳歯や生えたての永久歯は大人の歯よりも柔らかく、むし歯になりやすいため、早期発見や予防が重要です。

小児歯科の主な病気と治療

子どものむし歯

乳歯は永久歯よりも柔らかいため、むし歯になりやすく、痛みなどの自覚症状もほとんどない状態で急速に進行します。歯の溝の奥や歯と歯の間から無症状で進行することもあり、外からではほとんど気づかないこともあります。また、乳歯がむし歯になると、口の中でむし歯菌が増え、新しい永久歯もむし歯になりやすくなります。
子どものむし歯の原因にはいくつかの特徴があります。まず、「歯みがきが上手くできない」ということです。歯の汚れ（歯垢）を落とすには、正しい歯のみがき方を覚える必要がありますが、その技術が未熟なため磨き残しなどが生じ、それがむし歯の原因となってしまいます。また、乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質が薄いことも挙げられます。そのため、むし歯菌による浸食が早く、進行しやすくなります。乳歯が永久歯と比べて溝が多く深いことも原因の一つで、食べかすがたまりやすく、磨き残しも多くなりがちです。
むし歯には必ず原因があります。せっかく治した歯や新しい歯がむし歯にならないようにしっかり予防していきましょう。

歯肉炎

厚生労働省の「歯科疾患実態調査」によると、小・中学生の4割が歯肉炎というデータがあります。学校の歯科検診などで歯肉炎を指摘される子どもは多く、年々増加傾向にあるといわれています。
歯肉炎とは、細菌のかたまりである歯垢が引き起こす歯肉の炎症で、腫れたり、出血しやすくなったりする状態をいいます。子どもの歯周炎は、歯を支えている歯槽骨の歯周組織には大きな変化はみられません。しかし、放置してしまうと、大人になって歯周病にかかり、歯が抜け落ちてしまう可能性もありますので、きちんと治療しておくことが大切です。
一般的な歯肉炎は痛みを伴いません。そのため自分では気づきにくく、放置してしまうことも多い疾患です。時々お口の様子を見て、「歯間部分の歯肉が赤く丸みをおび、ブヨブヨした感じがないか」「歯みがきや食事などの軽い刺激で、歯肉から出血していないか」などをチェックしてください。健康な歯肉はピンク色で引き締まっています。子どもの歯肉炎には、最も多くみられる不潔性歯肉炎（歯垢がたまることで、歯茎の発赤、腫脹、出血症状などが起こります）、萌出性歯肉炎（永久歯が生える時に起こります）、思春期性歯肉炎（10〜15歳に思春期のホルモン変化により、起こりやすくなります）などがあります。
歯肉炎と診断されたとしても、正しく歯みがきをして、定期的なクリーニングなどを受け、しっかりケアをすれば多くの場合改善します。ご家庭で有効なのが歯ブラシによるブラッシングです。歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先をあてて、軽く振動させるように動かして下さい。磨き残しがないように数週間程度続けると、出血もなくなり健康な歯肉に戻ります。歯ブラシの仕方に不安のある方はご相談ください。
歯肉炎は歯周病へと移行させないことが大切です。たかが歯肉炎と放置せず、ご家庭での正しい歯みがき（ブラッシング）と、歯科でのクリーニング（プロフェッショナルケア）などを利用して、しっかり治療しましょう。

小児歯科で行う主な診療内容

むし歯予防

フッ素塗布（歯質を強化し、むし歯を防ぐ）

フッ素塗布は、歯の表面にフッ素を塗ることで、むし歯を予防する方法です。フッ素は歯の再石灰化を促し、酸に強い歯を作る働きがあります。特に乳歯や生えたばかりの永久歯に効果的で、歯科医院での定期的な塗布が推奨されます。3～4カ月に1回程度、定期的に継続するのが良いでしょう。家庭でもフッ素入り歯みがき粉を使用し、日常的にむし歯予防を強化することも効果的です。ただし、フッ素塗布だけでなく、正しいブラッシングや食生活の管理、定期検診と併せて行うことが大切です。

シーラント処置（奥歯の溝を埋めてむし歯になりにくくする）

シーラントは、奥歯の溝にプラスチック樹脂を埋めてむし歯を予防する処置です。特に生えたばかりの6歳臼歯や乳歯の奥歯は溝が深く、磨き残しが多いため、シーラントで保護することでむし歯のリスクを軽減できます。処置は短時間で済み、痛みもありません。ただし、経年劣化や欠けることがあるため、定期的な歯科検診でのチェックが必要です。フッ素塗布と併用しながら、毎日の適切なブラッシングとともに、効果的なむし歯予防を行いましょう。

歯磨き指導（子ども自身と保護者への正しいブラッシング指導）

子どものブラッシング指導は、年齢に応じた方法で楽しく習慣化することが重要です。ブラッシングに併用してフロスの使用も推奨しています。乳児期は保護者の仕上げみがきが必須で、幼児期は遊びを交えて自分で磨く習慣をつけます。小学生では正しいブラッシング方法を教え、フロスの使用も必要になります。むし歯になりやすい、汚れが残りやすいという部分がありますので、そのようなところを重点的に磨きましょう。正しい歯みがきの仕方を歯ブラシの持ち方からアドバイスいたします。お母さん向けに、仕上げの仕方などもお伝えします。定期的な歯科受診とともに、むし歯予防の習慣を定着させましょう。

食生活指導（砂糖の摂取量、食事の習慣改善）

むし歯予防の食生活指導では、糖分の摂取を管理し、バランスの良い食事を心がけることが重要です。甘いお菓子やジュースは控えめにし、間食の回数を決めてダラダラ食べを防ぎます。食後は水やお茶を飲んで口の中を洗い流し、就寝前の飲食を避けることも効果的です。よく噛むことで唾液の分泌を促し、口内の自浄作用を高めましょう。カルシウムやビタミンを含む食品を積極的に摂取し、正しいブラッシングと定期的な歯科検診を併せて実践することが大切です。

定期検診

当院では、お子さんが自分から行きたくなるような歯科医院をめざしています。スタッフ一同で、お子さんが楽しみながら定期的に治療を受けてもらえるような工夫をしています。
一般的な歯医者さんで治療がうまくいかなかったというお子さんや、小さなお子さんでもお気軽にいらっしゃってください。

乳歯のむし歯治療

• 進行が早いため、早期発見・早期治療が大切
• コンポジットレジン（樹脂）や金属の詰め物で修復
• 重度の場合は神経の治療や抜歯も考慮

歯並びや咬み合わせの管理

• 指しゃぶり・舌の癖の改善指導（歯並びや顎の発育に影響）
• 早期矯正治療の検討（顎の成長を利用した治療が可能）
• 過剰歯や萌出異常のチェック

乳歯から永久歯への生え変わり管理

• 乳歯の早期喪失による影響の確認（隣の歯が傾くのを防ぐ処置）
• 適切な生え変わりをサポート

外傷（ケガ）の治療

• 転倒や事故による歯の破折・脱臼の処置
• 経過観察

小児歯科のポイント

1. 親子で通う習慣をつける（定期健診を受ける）
2. 歯医者を怖がらせない工夫（楽しく通える雰囲気づくり）
3. 成長に応じたケアを行う（年齢に合わせたブラッシング指導や矯正）
4. 予防を重視する（むし歯になってからではなく、ならないように対策）

笑気吸引鎮静法

リラックスして治療を受けていただくための鎮静法で、歯科治療に不安やストレスを強く感じてしまうお子さんに効果が期待できます。鼻から笑気（笑気ガスと高濃度酸素を混合したもの）を吸うことで鎮静状態が得られます。治療後、笑気は肺などから体外に排泄されます。副作用が非常に少ない鎮静法で、全国の大学病院や小児歯科専門医院などで古くから使用されています。

まとめ

小児歯科では、子どもの歯と口の健康を守るための総合的なケアを行います。むし歯予防・治療だけでなく、歯並びや咬み合わせの管理、外傷への対応なども重要な役割を担います。定期的な歯科健診を受け、適切な口腔ケアを続けることで、子どもの将来の歯の健康を守りましょう。